BLOG菊池侊藍 公式ブログ 龍を極める
-
【鍾馗像】 彫刻
【鍾馗像】(しょうき)
(2024年制作)
・
・
・
邪気を払う魔よけの神。 唐の時代、玄宗皇帝の夢に現れ、皇帝の病気を治したという伝説があります。
・
・
仕事の合間に制作していた作品が完成致しました。
・
NHK「美の壺」出演予定のお知らせ
1月10日(水)放送のNHKの美術番組「美の壺」に出演予定です。
テーマは「瑞穂の国の 龍」。
2024年の干支「龍」の特集として、日本画、木彫、歴史等あらゆる側面からの龍が紹介されます。
龍の作品を制作する木彫刻師として少し出演させて頂く予定です。
宜しければ御覧くださいませ。
・
・
NHK美の壺「瑞穂の国の 龍」
〈初回放送〉
→1月10日(水) 夜7時30分〜 【BSP4K】・
〈再放送予定〉
・1月17日(水)朝8時〜 【BSP4K】
・1月17日(水)夜7時30分〜 【BS】
・1月20日(土)朝6時45分〜 【BSP4K】・
https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/episode/te/NR654P5YYR/ 広島へ納品に行って参りました
先日、倶利伽羅龍王像(総高約30cm)
の納品に師匠の関 侊雲先生と広島へ行って参りました。・
・
・
・
・
広島県 利生庵 庵主 酒井 太観 様へ
納品させて頂きました。・
作品を個人のお客様やお寺様にお納めさせていただく際、お一人お一人全く違う作品への想いをお教え頂き、自分の仕事に対する意義を実感させて頂きます。
・
・
この度は酒井様のお話を拝聴致しまして、
改めて信仰の対象として人様に手を合わせて頂く神仏を制作していること、
自分自身が連綿と続いていく仕事に憧れておりましたが、そこには過去から未来へと続く信仰の想い、幾多の個人個人の想いが連なっていることを改めて実感致しました。・
・
この度は勉強させて頂きまして誠にありがとうございました。深く御礼を申し上げます。・
(この度の作品は通常の半分サイズでした)
「藤に麒麟」彫刻
「藤に麒麟」彫刻材 カヤ浮き彫り麒麟は泰平の世に現れるという、平和の象徴、藤花は不死につながり古来より縁起のよい花とされております。麒麟が天から舞い降りて、手前にある藤を見上げる…というイメージの構図です。今回は藤も麒麟も初めて制作するモチーフでした。図面の段階から大変時間を要し彫り方についても麒麟の場合は薄彫りのなかでいかに立体的に魅せるか、藤の花はボリュームを出しつつ奥行きがあるように全体的に麒麟より目立ちすぎず…と今まで以上の試行錯誤が必要でしたが大変面白く彫らせて頂きました。ご縁に感謝致します。ご依頼頂きまして誠にありがとうございました。佐原 東関戸区様山車 「龍十八態」
獅吼(新田町屋台欄間)
虎嘯(新田町屋台欄間)
虎嘯けば風生ず(ながの祇園祭 新田町屋台欄間)制作話。虎は初めて制作致しましたが図面に大変時間を費やしました。昔ながらの日本画風の虎よりは本物に近づけたい、、しかし実際の虎に近づけると欄間彫刻としては弱く、対になる獅子に対峙するには迫力が負けますので最終的にこのような形となりました。ながの祇園祭 屋台欄間4面ご紹介
6月11、12日に開催されました長野市ながの祇園祭にて新田町屋台欄間 御披露目式に参加させて頂きました。・当日は善光寺御開帳の時期もあり多くの人々が。新田町は本年は巡行せず、置き屋台として展示されました。・・・・・・約4年かけて制作致しました、屋台欄間4枚が初披露されました。・・獅子は吼え、虎は嘯いて邪を祓う。また虎嘯けば谷風至る、とは、英雄が出現して天下に風雲の起こることをいいます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この度の屋台欄間の仕事は彫刻のご依頼作品で一番大きなサイズの作品でありました。施主様には自分のような若輩にご依頼下さったことに感謝の念が耐えません。・技術面においてもこれだけ厚みもあり大きいサイズの欄間彫刻の制作は図面、粗彫り、仕上げ、全ての過程で多くの学びを得ることが出来ました。・遠目から観た際の迫力や分かりやすさ、近くから観て頂いたときの繊細さ、どちらか一方だけでは物足りなく両立させるためには…今後の小さい作品制作にも活きる発見がありました。・試行錯誤は続いていきますがこの度の制作にて何段階も成長させて頂いた実感があります。これからもより美しい作品を目指し精進して参ります。・・・新田町 施主様ご夫婦と。深く御礼申し上げます。・最後にアドバイス、御指導頂きました工房の師匠、先生方、協力頂いた方々に深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。・・御披露目式でもお話させて頂きましたが昨今の世情の中で御祭りが開催されるということはひとつ、平和の証であることを自分自身実感致します。・ながの祇園祭の始まりも各町を練り歩き、夏の疫病を払うことから始まったとされるそうです。来年以降も無事に開催されますよう。・