BLOG菊池侊藍 公式ブログ 龍を極める
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大聖護国寺様 客殿落慶法要
大聖護国寺様 客殿落慶法要
先日、師匠の関 侊雲先生と共に群馬県高崎市にあります
真言宗豊山派 大聖護国寺様の客殿落慶法要に出席させていただきました。
大聖護国寺様は関侊雲仏所がご本尊を修復し、
私が「桂昌院御尊像」「亮賢僧正ご尊像」の模写絵を納品させていただいたお寺様です。
法要にいらっしゃった来賓の方々、大勢の檀信徒様の前で絵の制作経緯、
証明書を頂いたこと事に関しましてのご説明もさせて頂きました。
開山800年を記念し完成された客殿、
大聖護国寺様は大変由緒のある歴史深いお寺なのですが、
自分が初めてお伺いしたときのまだ客殿もなく、
改装前の本殿、修復前の仏像の数々が並んでいる状態でしたので
その時のことを思い出し、これからさらにお寺を再興していくという
飯塚ご住職様の強い熱意に改めて感銘を受けました。
また再興のお手伝いをさせて頂いていることが本当にありがたく、
光栄なことに思います。
落慶法要に初めて出席をさせて頂き、
お寺様にとって、檀信徒様にとって仏像というのがどのような存在であるのか、
お寺様と檀信徒様の繋がりの深さを実際に感じさせていただきました。
このような貴重な機会を頂きました
大聖護国寺様、関 侊雲先生に改めて深く御礼を申し上げます。
大本山 護国寺 真光様、関 侊雲先生
大聖護国寺 飯塚ご住職様
仙台へ
仙台へ
先日、師匠の関 侊雲 先生が制作された仏像の納品に同行させていただきました。
場所は東日本大震災で甚大な被害を受けた閖上地区近くにあるお寺です。
納品された釈迦如来像(本体1尺5寸)
納品された場所はご住職様が震災後に新たに建設された「みんなの寺子屋」という建物です。
実際に被害に受けた場所に連れて行っていただき、
現状をみて参りました。
閖上地区はほとんどはがれきなどは撤去され、新しい道路や家が整備されている場所もありましたが、
お墓、海水の浸みた田畑は手付かずの状態で
「復興にはまだほど遠い」とニュースなどで聞いてはいたものの
まだまだ爪痕が残っていることを目の当たりにしました。
今回、大きな仕事に関わらせていただき、
ご住職様の想いをお聞きし、
自分がさせて頂いている仕事の
仏師・仏画師という職業、芸術家という職業の意義を改めて考えさせていただく、
大きな機会を頂きました。
関先生がいつもおっしゃられている、
ひとつも手の抜けない命を懸ける仕事、
お医者様に救えない思いをお救いするしごと
だということを改めて考える日でした。