龍の鱗。
鱗も
最初から1枚1枚仕上げていくのではなく、まずは体の動きに合わせて
粗粗とおこしていき(粗彫り)、
そのあとに1枚1枚丁寧に
仕上げていきます。
アールの合う丸刀を使って彫り起こしていきます。
龍の鱗は中国故事において
(9×9)81枚あるとされます。
「九」は
中国の易では陽数(奇数)の極数であり「最高の徳」を表し、
また「九」の字源は
竜が体を折り曲げた形、
という説もあるそうです。
(→それますが…9月9日が「重陽の節句」と
言われるのも「陽数」が「重なる」からという理由です)
…ちなみにこちらの龍の鱗は千枚以上あります…
「六六変じて九九鱗となす」
というのは
鯉が龍に成長することをいいます。
鱗の数が(6×6)36枚(おおよそ)の鯉は
別名を「六六鱗」ともいうそう。
端午の節句にこいのぼりを飾るように
鯉は立身出世の象徴なのですね。