6月11、12日に開催されました
長野市
ながの祇園祭にて
新田町屋台欄間 御披露目式に
参加させて頂きました。
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当日は善光寺御開帳の時期もあり多くの人々が。
新田町は
本年は巡行せず、置き屋台として展示されました。
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約4年かけて制作致しました、
屋台欄間4枚が初披露されました。
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↑・正面:菊に双龍「双龍暁天」
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双龍が取り合う如意宝珠は願いを叶える珠でもありますが、太陽の意味合いもこめ
阿吽の双龍と共にあかつきへ、夜明けへ向かい、天を昇っていく様を表しました。
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・奥正面:桐に鳳凰「鳳鳴朝陽」
鳳凰が鳴き朝が始まる。
世の中が平和なことを示すめでたいしるしのことを表す熟語でもあります。
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↑向かって右面:波雲に麒麟「麟振青天」
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麒麟が勇み立ち、
雷雨は晴れ 荒浪は鎮まり、天は晴れ渡る。
麒麟は泰平の世に現れるとされます。
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↑向かって左面:牡丹に獅子、竹に虎「獅吼虎嘯」
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獅子は吼え、虎は嘯いて邪を祓う。
また虎嘯けば谷風至る、とは、
英雄が出現して天下に風雲の起こることをいいます。
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この度の屋台欄間の仕事は
彫刻のご依頼作品で一番大きなサイズの作品でありました。
施主様には
自分のような若輩にご依頼下さったことに
感謝の念が耐えません。
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技術面においても
これだけ厚みもあり大きいサイズの欄間彫刻の制作は
図面、粗彫り、仕上げ、
全ての過程で多くの学びを得ることが出来ました。
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遠目から観た際の迫力や分かりやすさ、
近くから観て頂いたときの繊細さ、
どちらか一方だけでは物足りなく
両立させるためには…
今後の小さい作品制作にも活きる発見がありました。
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試行錯誤は続いていきますが
この度の制作にて
何段階も成長させて頂いた実感があります。
これからもより美しい作品を目指し精進して参ります。
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新田町 施主様ご夫婦と。
深く御礼申し上げます。
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最後にアドバイス、御指導頂きました
工房の師匠、先生方、協力頂いた方々に
深く感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
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御披露目式でもお話させて頂きましたが
昨今の世情の中で
御祭りが開催されるということは
ひとつ、平和の証であることを自分自身実感致します。
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ながの祇園祭の始まりも
各町を練り歩き、夏の疫病を払うことから
始まったとされるそうです。
来年以降も無事に開催されますよう。
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